福岡女学院大学・福岡女学院大学短期大学部 様
- 【所在地】
- 〒456-8612
福岡県福岡市南区曰佐3丁目42-1 - 【創 立】
- 明治18年(1885年)
- 【学部数等】
- 学部 4学部8学科(短期大学部含む) / 大学院
- 【学部数等】
- 学生 2,477名 / 教員 124名 (平成28年5月1日現在/短期大学部、大学院含む)
- 【教育理念】
- キリスト教に基づく福岡女学院創立の精神に則り、神を畏れ奉仕に生きるよき社会人としての女性を育成するために、教育基本法および学校教育法に従って、深く専門の学芸に関する教育・研究を行うことを目的とする。
- 【公式サイト】
- http://www.fukujo.ac.jp/university/
導入システム
4室のPCルームと3室のCALL教室にデジタル画像転送装置『LNET-830』をご導入いただきました。
システム概要
1つの机に学生PCを2台設置し、その2台のPCの間の提示専用のディスプレイ(中間ディスプレイ)に、複数の映像機器から教材となる映像を選択表示して講義を行われています。
今まではアナログ方式のシステムを運用されていましたが、今回の教室の更新に合わせて機器の映像入出力端子を考慮し、デジタル画像転送に対応した『LNET-830』をご採用いただくこととなりました。
今回は福岡女学院様の講義の運営形態に合わせ、【LNET-830特別対応版】を導入させていただいております。
特別対応内容
大学様の運用の中では様々な講義形態に対応するため、教室内のエリアのコントロールに合わせた画像転送システムをご希望いただきました。
エリアをコントロールすることで、自習で利用する端末の確保などを効率よく行いたいとの目的からでした。
制御のパターンは下記の通りとなります。
- 2つの教室を1つの講義で使用するため、画像転送システムの統合運用ができること。
- 教室の前後でエリアを分割するパーティションがあり、分割に合わせた転送に対応すること。
- 上記、1と2の組み合わせ運用にも対応すること。
『LNET-830』が有している対応可能な基本機能を拡張させることで3つのご要望にお応えし、さらに運用時のオペレーションのしやすさを考慮したシステムを目指しました。
教卓から奥に長く続く教室
この空間を最大4つに分割した運用を可能にしています。
教卓には3つのディスプレイが並び、左から「転送画面の確認用」「教員PCのプライマリ」「教員PCのセカンダリ」という順で並んでいます。(メイン写真)
教卓横に設置された、ラック内に白い筐体の『LNET-830』マスター装置が収められています。(囲み写真)
学生PC2台の間に設置された「中間ディスプレイ」。一体型の学生PCを導入されており、その間にFull HD対応の中間ディスプレイへ映像を表示します。
奥行きがある教室ですが、確実に教材映像を学生に提示していただくことができます。
特別対応の実現方法
『LNET-830』には上記1~3のご要望に対応可能な下記の2つの機能(オプション含む)を有していました。
- 親機(マスター装置)から子機(スチューデントユニット)への転送ライン出力がマスター装置に8出力あり、1~4の出力と5~8の出力を分けてコントロールが可能であった。
- 2教室を1つの教室に見立てて運用可能な「分離・統合機能」をオプションとして有していた。
この2つを利用して、ご要望に応じたエリア選択を可能に致しました。
1は、映像選択を別々に行える機能として有していましたが、今回の導入では出力のON/OFFのコントロールに変更することで、自教室内のエリア分けに対応することが出来ました。
2は2つの教室にまたがる統合運用に対応するための方式といたしました。
ご要望を実現する機器の仕組みと合わせて、実際に制御していただく際の操作をできる限り容易に行っていただけるように、特別な専用操作卓をご用意させていただきました。
ご利用開始後
運用を開始していただいておよそ半年となりましたが、順調にシステムをご利用いただいております。
伺っていた要件としては無かった機能ですが、『LNET-830』には転送している映像の上に描画を行える「マーキング機能」が標準的に搭載されており、この機能をお使いいただいている先生もいらっしゃるそうです。
今後も福岡女学院様の安定した環境のご提供とご要望の実現をお手伝いさせていただけるよう、尽力してまいります。
ユーザー様の声
■使用いただいたご感想
本学の要件であったPC教室の複雑な分離統合運用を、スマートに実現していただけました。 10分間の休み時間内に、スムーズに分離統合パターンを切り替えることが出来ています。
■コンピュータ教室の役割について
アクティブラーニング環境や、タブレットなどの環境整備は必要になると思いますが、今回導入したPCルームなどの環境は今後も必要とされるものであると思います。
■今後の大学様の情報システムに対する展望
学内に備え付けの情報機器と、学生や教員が持ち込む情報機器とを福岡女学院内のICT教育システムにどのように組み込むべきか、バランスを考慮した環境を目指しています。 今後は自学習やグループワーク(アクティブラーニング)などを効率よく行える環境も整備していきたいと考えています。
利便性と合わせてセキュリティ面にも配慮し、両立した環境を目指したいと思います。 例えばスポット的にPCルームを使用する教員が、惑うことなく教室のシステムを利用できつつ、映像提示装置を使った転送時に誤送信などが発生せず、安心して多角的な授業を運用できるような環境にしたいです。
学校法人福岡女学院 メディア情報課 課長補佐 田代様 / 森様
2017年3月 掲載