パソコンの高解像度化は著しく、特にCADを使用する実習などでは高解像度の対応は必須となります。
『LNET-700』は標準でWUXGA(1920×1200)・フルHD(1920×1080)の画像転送に対応しています。
片方向画像転送システムLNET-700
授業支援システム『LNET』シリーズの主な特長・機能をご紹介しています。機種選択の参考にご覧ください。
- ※ここに掲載している機能は標準仕様のものです。標準仕様以外でもカスタマイズにより対応実績がある機能もありますので、詳しくはお問い合わせください。
システムの特長
ハードウェア転送方式によるリアルタイムの画像転送
画像の転送はハードウェア転送方式ですので、先生のパソコンのマウスカーソルの動きや、DVDなどの動画も遅延なくリアルタイムに転送できます。
データ系LANとは別のモジュラーケーブルを設置しますので、画像転送を行ってもネットワークのトラフィックには影響を与えません。
ハードウェア転送方式 (LNETシリーズによる画像転送)
ソフトウェア転送方式
送信ソースの端子にRGB 5系統を装備
マスター装置に、5系統のアナログRGBの入力端子を装備しています。
その中から送信ソースを選択して画像を転送することができます。
- ※アナログRGB 5系統のうち2系統はパソコン接続用の端子で、パソコン画面の折返し用のディスプレイ出力端子を装備しています。他の3系統目は入力専用で、ノートパソコンやRGB出力端子のある書画装置等の接続に適しています。
ディスプレイ情報(EDID)の取得と設定
パソコンやその他の映像出力機器では、ディスプレイに正しく画像を表示するために、ディスプレイが対応する周波数と解像度に合せて正しく設定する必要があります。
通常、パソコンや他の映像出力機器などは、電源ON時に接続されているディスプレイやテレビなどの出力機器の対応解像度や信号周波数などの情報をディスプレイから取得します。
ディスプレイには対応する周波数、解像度のほか、製造メーカー名や型式など、EDIDと呼ばれる情報が格納されています。これをプラグ・アンド・プレイの仕組みによりパソコンとディスプレイの間でやりとりする事によって、ディスプレイに正しく画像が表示されます。
『LNET-700』には「優先EDID選択設定機能」があり、接続したディスプレイからEDIDを取得してパソコン側に返す「EDID自動取得モード」と、特定のディスプレイのEDIDをラーニングして『LNET-700』のマスター装置内部に保持したEDIDを全ソース側に返す「EDIDラーニングモード」を選択することができます。
EDID自動取得モード
マスター装置背面の先生1及び先生2のRGB端子では、接続されたディスプレイのEDIDを読み込んで自動的にパソコンに伝えます。
EDIDラーニングモード
「優先EDID選択設定」をオンにすることで、先生1及び先生2に接続されたディスプレイのEDIDを無視して、接続された全デバイスに対して、マスター装置に保持しているEDIDを返します。
初期値ではフルHDの解像度をマスター装置が返すようになっています。
フルHDより低い解像度で使用する場合は、確認ディスプレイ用の端子に接続したディスプレイのEDIDを登録してデバイスに返すことで対応します。
ユニット間はモジュラーケーブルで接続
マスター装置(親機)~スチューデントユニット(子機)間は、モジュラーケーブルで接続します。子機にLNET-S730を使用する場合は子機どうしの間も同様です。
ネジ止めなどの手間がかからず、敷設も簡単に行えます。
単線化&通常のLANケーブルに対応
ユニット間の接続に、LNET専用ケーブルの他に通常のLANケーブル(CAT5e以上のグレード)にも対応します。 また、単線化に対応し、ユニット間を1本のケーブルで接続できますので、設置時の配線やメンテナンス時に作業が効率的に行えます。
スチューデントユニットは2タイプ
スチューデントユニット(子機)は、中間ディスプレイを2台接続できるタイプ(LNET-S730)と、中間ディスプレイを4台接続できるタイプ(LNET-S725)の2タイプをご用意しています。構成に合わせてご使用ください。
中間ディスプレイ 2台接続タイプ(LNET-S730)
- ※中間ディスプレイがスチューデントユニットから離れている場合は、RGB延長ケーブルをご使用ください。
中間ディスプレイ 4台接続タイプ(LNET-S725)
設置に便利な固定マグネットを標準装備
スチューデントユニットをスチール製の机やラックに貼り付けることで設置環境を整えることができます。落下事故防止・生徒のいたずら防止などにも役立ちます。
- ※スチューデントユニット1台につき4個のマグネットを取り付けた状態で出荷致します。
画像転送機能
WUXGA・フルHD標準対応・高解像度対応
中間ディスプレイ(教材提示用ディスプレイ)への画像転送
先生パソコンの画面やRGB端子を持つ機器の教材画像を、中間ディスプレイ(教材提示用ディスプレイ)に一斉送信します。
学生は中間ディスプレイの教材画面を見ながら自分のパソコンの操作ができますので、効率的に学習を進めることができます。
パソコン全てが電源OFFの際にも、中間ディスプレイにDVDなどの動画の転送ができます。
画像送信 ~ 一斉転送
ワンタッチで中間ディスプレイ(教材提示用ディスプレイ)に教材画面を一斉転送することができます。
先生から教材画面を学生側に一斉転送できますので、学生がすぐに課題に取り組めます。
また、中間ディスプレイを一斉にブラックアウトにすることができます。
転送画面に図形や線を描画できるマーキング機能
パソコンや動画などの教材画面にカラフルな書き込みをして転送できます。
軌跡や直線だけでなく、円や四角などの図形も自由に描画でき、描いた円の中に文字を書くことも可能です。
中間ディスプレイとプロジェクターに別画面を転送
学生側(中間ディスプレイ)に転送中の画像と異なる画像をプロジェクターに出力することができます。
プロジェクターを10m以上離して接続する場合
プロジェクターを10m以上離して接続したい場合、長いRGBケーブルを使うだけだとケーブルの品質に依存して信号が減衰して画質が低下したり映らなかったりする場合があります。このような場合に、アナログRGB信号延長器「LES-200A/B」でRGBケーブルを延長してプロジェクターを接続すると、クリアな画像で映すことができます。
プロジェクター出力(出力のON/OFF機能付き)
プロジェクター出力端子(アナログRGB D-sub 15ピン)を標準装備。学生側の中間ディスプレイへの画像転送とは別に、プロジェクター出力を独自でON/OFFすることが出来ます。
操作・管理機能
直感的で操作し易いコンソール操作ボックス
操作は教卓上の操作ボックスで行います。
操作はボタンを押すだけですので、直感的な操作で直ぐにお使いいただけます。
- ※オプションの「フリーデザイン操作ボックスシート」で、ボタン名を任意の名前に変更したり、校章のマークを入れることができます。
ファンクションボタン
操作ボックスのファンクションボタンの1~5に簡易ロック機能(学生のキーボード・マウスのロック)、アプリケーション起動、シャットダウン・ログオフ・ウインドウズショートカットキーなどの任意の機能を割り当てて、操作ボックスから実行することができます。(マスター装置のDIPスイッチの設定によりファンクションボタン6~10を有効/無効を切り替えます)
また、授業支援ソフトの「マルチスキャン画像表示ソフト」などの機能を呼び出すことも可能です。
LNET連動ソフト(無償提供品)
LNET連動ソフトは、操作ボックスのファンクションボタンに簡易ロック機能やプロジェクター電源制御、任意のアプリケーションの起動などの機能を割り当てて、LNETの機能を拡張する無償提供ソフトです。
LNET連動ソフトには、以下の機能があります。
- 簡易ロック機能(学生パソコンのキーボードとマウスの動作をロック)
- マルチスキャン画像表示ソフト連動(マルチスキャン画像表示ソフトの7種類の機能の実行)
- 先生PC画面のキャプチャー機能(ディスプレイ1の画面をキャプチャーしてディスプレイ2に表示)
- プロジェクター電源制御
- アプリケーション起動(登録済みアプリケーション・任意アプリケーションの起動)
●先生PC画面のキャプチャー機能について
先生PC画面のキャプチャー機能を活用すれば、キャプチャーした先生画面を学生側に送信して見せておき、先生PCでは次の教材画面を準備する作業を進めることができます。
- ※OSはWindowsのみの対応です。
- ※先生PC画面のキャプチャー機能はデュアルディスプレイ環境が必要です。
赤外線リモコン
赤外線リモコンで、画像の送信・停止はもちろんのこと、送信ソース切換もできます。教室内を巡回しながらでも『LNET-700』の操作が可能です。
- ※赤外線リモコンはオプションになります。
2教室分離統合機能
2教室を各々独立した教室として扱う分離モードと、2教室全体を1教室として制御する統合モードをLNET起動時に選択して操作する機能です。
統合モードでは、操作は主教室側(LNETを起動した教室)でのみ行います。
- ※2教室分離統合を実現するにはオプションの「マスタースレーブ接続キット」が必要になります。