パソコンの高解像度化は著しく、特にCADを使用する実習などでは高解像度の対応は必須となります。
標準でWUXGA(1920 × 1200ドット)の画像転送に対応しています。
★デジタル片方向画像音声転送システムLNET-930
デジタル片方向画像音声転送システム「LNET-930」の主な特長・機能をご紹介しています。機種選択の参考にご覧ください。
- ※ここに掲載している機能は標準仕様のものです。標準仕様以外でもカスタマイズにより対応実績がある機能もありますので、詳しくはお問い合わせください。
システムの特長
ハードウェア転送方式
画像の転送はハードウェア転送方式ですので、先生のパソコンのマウスカーソルの動きや、ブルーレイやDVDなどの画面などの動画も遅延なくリアルタイムに転送できます。
データ系LANとは別のモジュラーケーブルを設置しますので、画像転送を行ってもネットワークのトラフィックには影響を与えません。
ハードウェア転送方式による「LNET-930」の画像転送
ソフトウェア転送方式
送信ソースはHDMI × 5系統・アナログRGB × 1系統
マスター装置に、HDMI × 5系統、アナログRGB × 1系統の入力端子を装備しています。
その中から送信ソースを選択して画像を転送することができます。(アナログRGB信号はデジタル信号に変換して分配します。)
- ※HDMI × 5系統のうち2系統はパソコン接続用の端子で、入力端子とパソコン画面の折返し用の出力端子(ディスプレイ接続端子)が対になっています。他の3系統は入力専用で、ブルーレイプレーヤーやノートパソコンなどHDMI出力端子のある機器を接続します。
- ※アナログRGB入力端子に接続した映像出力機器の信号はA/Dコンバータによりデジタル信号に変換して画像を転送します。
デジタル映像・音声を劣化なく伝送できるHDMI端子
HDMI入力端子を装備。ブルーレイプレーヤーなどの最新のAV機器をケーブル1本で接続して、WUXGA(1920 × 1200ドット)のクリアな画像をデジタル転送することができます。
株式会社ランドコンピュータは、HDMIのライセンス供与を行う団体HDMI LICENSING, LLCに加盟し、正式に認証を取得しております。
旧来のアナログ機器を活用するRGB端子
1系統のアナログRGB端子を標準装備しています。HDMI出力端子を持たない旧来の映像機器でもアナログRGBで接続して映像を転送することができます。
- ※映像入力のアナログRGB端子に接続した機器の音声を本システムを通して出力/転送する場合は、音声入力端子の「RGB」に接続してください。送信ソースの「RGB」を選択すると連動して音声も出力/転送されます。
デジタルコンテンツの著作権保護技術「HDCP」に対応
HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)は、映像再生機器からディスプレイなどの表示機器にデジタル信号を送受信する経路を暗号化し、コンテンツが不正にコピーされるのを防止する著作権保護技術(コピーガード)のひとつです。DVIやHDMIなどの接続を経由するデジタルコンテンツの転送で暗号化し不正コピーを防ぎます。
「LNET-930」はHDCPに対応していますので、HDCP(著作権保護技術)で暗号化されているデジタルコンテンツも問題なく転送することができます。
株式会社ランドコンピュータは、HDCPのライセンス管理団体 Digital Content Protection LLC に正式に加盟し、ライセンス認証を取得しています。
ソースを切り替えた時に画面が途切れないシームレス切替機能
ソース画像を切替えた時に途切れなく画面表示できる「シームレス切替機能」を搭載しています。円滑な進行が求められる授業などに最適です。
一般的な切替器では、ソース画像を切替える度に信号が瞬断するために表示装置が一度暗転します。これは機器が切替わるたびに表示装置が認証を行い、受信した信号に応じた表示に変更するための待ち時間が入るためです。
「LNET-930」では、シームレス切替機能により表示装置に対して連続して信号を出力することで、待ち時間が入らずに暗転しない切替えを実現します。
ユニット間はモジュラーケーブルで接続
マスター装置(親機)~スチューデントユニット(子機)間、スチューデントユニット(子機)どうしの間は、2本1組のLNET専用のモジュラーケーブルで接続します。
ネジ止めなどの手間がかからず、敷設も簡単に行えます。
スチューデントユニット1台につき中間ティスプレイ1台を接続
スチューデントユニット(子機)には、HDMI端子に対応した中間ディスプレイを1台接続することができます。
設置に便利な固定マグネットを標準装備
スチューデントユニットをスチール製の机やラックに貼り付けることで設置環境を整えることができます。落下事故防止・いたずら防止などにも役立ちます。
- ※スチューデントユニット1台につき4個のマグネットを取り付けた状態で出荷致します。
- ※木製の机や壁に固定する場合は、オプションの「ブランチケース取付金具」をご利用ください。
HDMIケーブルの抜けを防止するコネクタクランプ
HDMIケーブルは、ケーブル自体の重さでぐらついたり、抜け落ち易い点が気になることもあります。
「LNET-930」では、HDMIケーブルをコネクタクランプでユニットに固定することができますので、ぐらつきや不意の抜け落ちを防止することができます。
画像転送機能
WUXGA標準対応・高解像度対応
中間ディスプレイ(教材提示用ディスプレイ)への画像転送
先生パソコンの画面やブルーレイ/DVDや書画装置などの教材画像を、中間ディスプレイ(教材提示用ディスプレイ)に一斉送信します。
学生は中間ディスプレイの教材画面を見ながら自分のパソコンの操作ができますので、効率的に学習を進めることができます。
パソコン全てが電源OFFの際にも、中間ディスプレイにブルーレイ/DVDなどの映像機器の映像を転送することができます。
画像送信 ~ 一斉転送
ワンタッチで中間ディスプレイ(教材提示用ディスプレイ)に教材画面を一斉転送することができます。
先生から教材画面を学生側に一斉転送できますので、学生がすぐに課題に取り組めます。
また、中間ディスプレイを一斉にブラックアウトにすることができます。
マーキング機能
パソコンやブルーレイ/DVDなどの教材画面にカラフルな書き込みをして転送できます。
軌跡や直線だけでなく、円や四角などの図形も自由に描画でき、描いた円の中に文字を書くことも可能です。
学生側(中間ディスプレイ)とプロジェクターに別ソースを転送
学生側(中間ディスプレイ)に転送中のソースと異なる送信ソ-スをプロジェクターに出力することができます。中間ディスプレイとプロジェクターに転送するソースが異なる解像度の場合でも、各々に転送することができます。
学生側に別ソースを転送するグループモード
グループモードでは、マスター装置接続ポートの1~4、5~8をグループにして学生側に別ソースの画像・音声を送信することができます。操作ボックスの確認出力ボタンを長押することで、グループモードの有効/無効を切り替えます。
接続ポート1~4のグループには、操作ボックスの「中間ディスプレイ」のボタンで送信ソースを選択します。接続ポート5~8のグループには、操作ボックスの「プロジェクター(PJ)」のボタンで送信ソースを選択します。
音声機能
選択した画像ソースに連動した音声をリアルタイムで出力
画像ソースと連動するライン入力端子(ミニジャック)×3、及びHDMI入力端子×3、ライン出力端子(RCA×1、ミニジャック×1)に加えてヘッドセットの端子(※)を装備しています。
画像ソースを選択すると、画像ソースに対応した音声入力(ライン入力端子、HDMI入力端子のいずれか)を連動して選択し、リアルタイムで外部出力します。
マイク音声は常にライン出力から出力されています。
また、マイクの音声は、ライン入力端子、HDMI入力端子に接続した機器の音声にミキシングして出力されます。
- ※φ3.5mm4極ミニプラグを搭載。
中間ディスプレイへの音声送信
スピーカー内蔵タイプのディスプレイを中間ディスプレイに用いると、ソース選択した画像と音声が中間ディスプレイに送信されます。音声は、中間ディスプレイのスピーカーから出力されます。
操作・管理機能
直感的で操作し易いコンソール操作ボックス
操作は教卓上の操作ボックスで行います。
操作はボタンを押すだけですので、直感的な操作で直ぐにお使いいただけます。
- ※オプションの「フリーデザイン操作ボックスシート」で、ボタン名を任意の名前に変更したり、校章のマークを入れることができます。
ソフト連動ボタン装備
操作ボックスのファンクションボタン(F1、F2、F3、F4、F5)に簡易ロック機能(学生のキーボード・マウスのロック)、アプリケーション起動、シャットダウン・サインアウト・ウインドウズショートカットキーなどの任意の機能を割り当てて、操作ボックスから実行することができます。
また、授業支援ソフトの「マルチスキャン画像表示ソフト」などを合わせて導入頂いている場合は、これらのソフトウェアの機能を操作ボックスから呼び出すことができます。
赤外線リモコン(オプション)
オプションの赤外線リモコンを使うと、教室内を巡回しながらでも画像/音声の送信・停止のほか、送信ソース切替えなどの操作を行うことができます。
- ※赤外線リモコンはオプションになります。
自動電源OFF機能
本システムの操作を行わない状態が120分間続いた場合、自動的に電源OFF(スタンバイ状態)になります。昨今の電力事情により、省エネ化に配慮する学校様に最適なお役立ち機能です。設定により有効、無効の切替えが可能です。
2教室分離統合機能
2教室を各々独立した教室として扱う分離モードと、2教室全体を1教室として制御する統合モードをLNET起動時に選択して操作する機能です。
統合モードでは、操作は主教室側(LNETを起動した教室)でのみ行います。
- ※2教室分離統合を実現するには統合用マスター装置「LNET-M930T」及びオプションの「統合ケーブルセット」が必要になります。