ライブ配信対応　ハイブリッド方式のHDMIセレクター

LAN経由のライブ配信と室内での対面の両方に対応したハイブリッド方式

LMS-GC53L2は、対面の会議や授業では室内に設置されたプロジェクターや大型ディスプレイに提示する資料映像のHDMI切替器として活用できます。これらの提示装置に映す映像は、LANを経由して持ち込みのモバイル端末に配信することができます。また、おなじLANに接続している端末を用いれば別室にいるメンバーも同時に会議や授業に参加することができますので、室内の対面とライブ配信により同時並行で会議や授業を進めることができます。

• ライブ配信機能を使用するには、コンソール端末の接続、ライブ配信制御用設定ソフトのインストール、及びクライアント端末にVLCプレーヤーのインストールが必要になります。
  

  ライブ配信制御用設定ソフト、プロジェクター設定ソフトのダウンロード

豊富な入出力端子でさまざまなデバイスに対応

LMS-GC53L2は、HDMI端子に加えてアナログRGBやマイク入力などの音声端子も備えています。据置きのBlu-rayレコーダーなどのHDMI出力機器のほか、会議参加者が各自持ち込んだタブレットの画像も映し出すことができます。

入力端子は、HDMIを4系統とアナログRGBを1系統、RGB画像とセットになるステレオミニピン × 1、マイク × 1を装備。デジタル機器のみならず、既存のアナログ機器も利用できます。PC画面、書画カメラ、持ち込みのノートパソコンやタブレットといった様々なデバイスを接続し、最大で5つのソースの映像・音声を活用しながら会議や授業を進めることができます。

出力にはHDMIの3出力に加えて、音声出力としてステレオミニピン × 1、RCA × 1を装備。HDMIで接続したノートPCなどの音声も、ステレオミニピンやRCA端子で出力します。選択したソース機器の音声を室内スピーカーで聞くことも可能です。（HDMIで接続した画像提示装置にも、映像と音声を出力します。）

ばらばらに導入された機器を統括して活用

プロジェクターや電子黒板、必要に応じて持ち込まれるノートパソコンやタブレットなど、ばらばらに導入された機器をLMS-GC53L2に接続して、多数の入出力機器を手元で一元的に制御してスマートに活用することができます。

対面（室内）

ライブ配信

ピクチャー・イン・ピクチャー機能でより便利に

ピクチャー・イン・ピクチャー（PinP）機能は、選択中のソース画像の一部に別のソース画像（サブソース）を小さく表示する機能です。LMS-GC53L2では、操作ボックスの「2画面表示」ボタンを押すと2画面を同時に表示できます。

メインソースにパソコンや書画カメラなどの資料映像を選択し、発言者を映した映像をサブソースに指定すれば、オンライン会議の参加者にも会議のライブ感が伝わります。また、操作する手元を映したカメラ映像など、資料映像の補助映像としてサブソースを活用することもできます。

• 操作ボックスのPinPソースを選択すると主画面上にPinPを表示させることができます。
• PinP表示中に「表示切替」ボタンを押すと、サブソースの位置と大きさが変更されます。サブソース小表示：右下（初期値）→ 左下 → 左上 → 右上、サブソース大表示：右下 → 左下 → 左上 → 右上の順番で表示遷移します。

一時的に画像を見せなくするブラックアウト機能

会議中は常に画像を映し続けるのではなく、時には何も映したくないタイミングがあります。このような時は、ブラックアウト機能により、ワンタッチで黒い画像を出すことができます。再び画像を映すには、同じくワンタッチでブラックアウトを解除できます。

プロジェクターや電子黒板の電源をOFFにする必要もなく気軽に切り替えてお使いいただけます。

スケーリング機能により最大WUXGAで出力

LMS-GC53L2はスケーリング機能を搭載していますので、接続する機器によって映像の解像度やアスペクト比がばらばらでも、スケーリング機能により最大WUXGAに変換して出力することができす。

会議室に据え置く機器を備える場合、各機器で解像度がばらばらなことが多くあります。例えば、「スクエア表示の書画カメラ」「ワイド表示のノートパソコン」「ワイド表示のBlu-ray」など、解像度の異なる機器を使う場合、一般的なHDMI切替器ではソース画像を切り替える度に出力解像度が変更されるため、ディスプレイなどの表示装置は切り替えの度に画面表示をリフレッシュする動作になります。

解像度が異なるソース画面に切り替えた時でも、スケーリングした解像度で出力します。出力解像度を固定することで、一定の信号をディスプレイなどの画像提示装置に出力して表示を安定させることができます。
スケーリングする解像度はWUXGAまたはFull HDのいずれかを設定により選択することができます。

シームレス切替機能により途切れない画面切替を実現

画像を切ri替える時に途切れなく切替表示できる「シームレス切替機能」を搭載していますので、円滑な進行が求められる会議やプレゼンなどに最適です。
一般的な切替器では、画像を切り替える度に信号が瞬断するために表示装置が一度暗転します。これは機器が切替わるたびに表示装置が認証を行い、受信した信号に応じた表示に変更するための待ち時間が入るためです。
LMS‒GC53L2では、シームレス切替機能により表示装置に対して連続して信号を出力することで、待ち時間が入らずに暗転しない切替表示を実現します。

セレクターからプロジェクターや電子黒板まではケーブル1本で接続

LMS-GC53L2からプロジェクターや電子黒板などの出力機器まで、HDMIケーブル1本で接続できます。
出力端子にHDMI × 3（1系統）を装備しており、HDMI接続に対応したプロジェクターや電子黒板にケーブル1本で接続して出力しますので、配線がスッキリして見栄えも綺麗に纏めることができます。

外部機器の制御

シンプルで直感的な操作性

LMS-GC53L2の操作は、セレクター本体とは別の専用の操作ボックスで行います。提示したい映像・音声ソースに該当するボタンのワンタッチ操作で、ソースを切り替えてプロジェクターやライブ配信に対して提示画像・音声を送ることができます。

ライブ配信では、クライアント端末の画面をロック制御してフルスクリーン表示でライブ配信を行う「強制配信」と、ロックせずにフルスクリーン表示も強制しない「任意配信」を選択して配信することができます。

構成イメージ

• HDMIケーブル長が5mを超える場合は、HDMI延長器もしくはイコライザ付の長尺ケーブルをご用意下さい。

機器イメージ

■ライブ配信対応シームレスセレクター 本体　【型番：LMS-GC53L2】

前面

背面

外形寸法：326(W) × 170(D) × 44(H) mm　 突起部除く
（※ゴム足をつけた場合のイメージ図）

■専用操作ボックス（付属品）

外形寸法：140(W) × 132(D) × 24(H) mm（突起部除く）

機器仕様

• アナログRGBは、WXGA++（1600 × 900）97.8MHz、1080iに対応していません。