PC画面を監視するマルチスキャン画像表示ソフト

『マルチスキャン画像表示ソフト』

製品概要

「マルチスキャン画像表示ソフト」は、学生パソコンの画面を先生側に設置したディスプレイに受信して学生パソコンを監視(モニタリング)するための授業支援ソフトです。

教卓にいならが学生パソコンの操作状況をモニタリングできますので、机間巡視が不要になり、効率的な授業運営が可能になります。
また、学生パソコンの操作を一時的にロックしたり、先生側から学生パソコンをリモート制御する機能もありますので、学生の指導を容易に行うことができます。

受信画面の分割表示とレイアウト表示

複数の学生の画面をディスプレイに分割表示してモニタリングできるので、効率よく学生の学習状況の把握ができます。
分割画面は、1、4、9、16、25、36、49、64、81、100画面から選択できます。
面表示をレイアウト表示にすると、実際の教室の座席配置に合わせたレイアウトで学生画面を表示することができます。
この他に、1画面モードとフルスクリーンモードがあります。

受信画面の分割表示とレイアウト表示

●画面受信の動作については、下記3点をご確認ください。

  • 受信画面は静止画です。
  • 1秒~60秒の間で1秒単位で画面を取得する間隔を設定することができます。画面モードにより、設定が適用される動作が異なります。
  • 画面を取得する間隔は、ネットワークやパソコンの状況に応じて切り替わる速度は多少異なります。

学生キーボード・マウスの制御

画面受信中に気になった学生のパソコンのキーボード・マウスをリモートで制御する操作介入機能や、学生パソコンのキーボード・マウスを一時的に操作を禁止する操作ロック機能があります。

ブラックアウト

学生パソコンの画面をブラックアウト状態にし、キーボード・マウスを一時的に操作不能(ロック状態)にすることができます。

ブラウザーロック機能搭載

学生パソコンでのブラウザーの使用を制限することができます。

電源管理機能

学生パソコンの電源機能を一斉にリモート制御することも可能となっております。

ファイル・フォルダ転送機能

教材のファイルの配布・回収・再配布が可能です。ファイル単位もしくはフォルダ単位で指定することができます。

デュアルディスプレイ環境にも対応

デュアルディスプレイ環境にも対応しており、マルチスキャン画像表示ソフトを起動するモニターを「プライマリ」「セカンダリ」「終了時の表示を記憶」から選択できます。

授業支援システムとの連動

授業支援システム『LNET』シリーズの片方向画像転送機種『LNET-820』『LNET-830』『LNET-834』と組み合わせると、画像送信はリアルタイムのハードウェア転送、受信は複数の学生画面をマルチモニタリングできるソフト受信というハイブリッドシステムを構築することができます。
また、双方向転送システム『LNET-870』との連動機能として、学生パソコンの電源制御やブラウザー制御の機能を『LNET-870』の操作ボードから制御することができます。

機能

画面受信機能

学生画面をマルチ画面で受信表示

複数の学生画面をマルチ画面で受信表示

学生画面を受信して、分割画面にマルチ表示することができます。複数の学生画面をディスプレイに表示できますので、効率良いモニタリングが可能になります。

最大で100台の学生の画面が受信できます。

画面表示の種類

分割画面表示

分割画面表示

分割画面表示では、受信画面の分割数を1、4、9、16、25、36、49、64、81、100画面の中から選択することができます。
分割画面表示モードの詳しい動作については下記の項目「分割画面の巡回動作」を参照してください。

レイアウト表示

レイアウト表示

レイアウト表示では、実際の教室の座席レイアウトに合わせて座席アイコンをマルチスキャン画面に配置することができます。座席アイコンのサイズも3種類から選択できます。
また、電源がOFF状態の学生パソコンは、座席アイコンが黒色で表示されますので、学生パソコンのON/OFF状況が一目で把握できます。

  • 全てのPCを一巡する間の個々の画面の取得は通信環境による最速の間隔で行います。
  • 全てのPCを一巡した後、再度一巡する動作を開始するまでの間隔は、「巡回再開間隔」の設定により1~60秒までの1秒間隔で設定が可能です。

1画面表示

1画面表示

1画面表示では、コンソールソフトのウインドウ内に学生画面を1画面のみ表示します。
設定した間隔で、順次、次の学生の画面を巡回します。
オートスキャンを一時停止すると、巡回を停止してその時の学生画面の表示を継続します。

  • 次の学生の画面を取得する間隔は、「巡回再開間隔」の設定により1~60秒までの1秒間隔で設定が可能です。

フルスクリーン表示

フルスクリーン表示

フルスクリーンモードでは、受信中の学生画面がコンソールパソコンの画面に全画面で表示されます。
また、フルスクリーンモードでは巡回受信をせずに同じ学生の画面をモニタリングし続けます。

  • 画面の取得は通信環境による最速の間隔で行います。

巡回動作の画面表示

分割表示受信

分割画面表示の場合、左上から右方向に順に分割数の数だけ受信画面を表示します。

  1. 1番のパソコンから、分割数の台数分の画面を受信します。
  2. 「巡回再開間隔」の項目で設定した秒数の間、待ち状態になります。
  3. 最後に受信したパソコンの次のパソコンから巡回動作を再開し、分割数の台数分の画面を受信します。この時、画面の左上から順に上書きの形で画面が更新されます。
  • ※1分割数の台数分(9分割の時は9台分)の学生パソコンの画面を取得する速度(1台のパソコンの画面を取得してから次のパソコンの画面を取得する間隔)は、教室の通信環境に応じて最速(ベストエフォート)で取得します。
  • ※2分割数の台数分(9分割の時は9台分)の画面を取得して表示した後、次の分割数の台数分の画面を取得する動作を再開するまでの間隔は、「巡回再開間隔」項目で1秒~60秒の間で1秒単位で設定することができます。

レイアウト表示の場合の受信動作

レイアウト表示では、次のような動作になります。

  1. 1番のパソコンから巡回を開始し、全ての学生パソコンを巡回します。
  2. 「巡回再開間隔」で設定した秒数の間、待ち状態になります。
  3. 再び1番のパソコンから巡回を再開し、全ての学生パソコンを巡回します。
  • ※1学生パソコンの画面を取得する速度(1台のパソコンの画面を取得してから次のパソコンの画面を取得する間隔)は、教室の通信環境に応じて最速(ベストエフォート)で取得します。
  • ※2全ての学生の画面を取得して表示した後、再び1番の学生画面を取得する動作を再開するまでの間隔は、「巡回再開間隔」項目で1秒~60秒の間で1秒単位で設定することができます。

ワイド画面とスクエア画面の混在受信

コンソールパソコンと学生パソコンの画面の比が異なる場合、また学生パソコンに画面比が異なるものが混在する場合は、以下のように表示されます。

  • ※1分割数の台数分(9分割の時は9台分)の学生パソコンの画面を取得する速度(1台のパソコンの画面を取得してから次のパソコンの画面を取得する間隔)は、教室の通信環境に応じて最速(ベストエフォート)で取得します。
  • ※2分割数の台数分(9分割の時は9台分)の画面を取得して表示した後、次の分割数の台数分の画面を取得する動作を再開するまでの間隔は、「巡回再開間隔」項目で1秒~60秒の間で1秒単位で設定することができます。

アクティブウインドウのタイトルを表示

学生が開いているアクティブウインドウのタイトルをタイトルバーに表示します。
また、学生画面上にマウスカーソルを合わせると、アプリケーション名を表示します。

アクティブウインドウのタイトルを表示

キーボード・マウスをリモート制御する操作介入機能

先生パソコンのキーボードとマウスを使って、教壇にいながらリモートで学生パソコンを操作することができます。

学生画面をモニタリング中に気になった学生のパソコンを遠隔で先生が操作して見せて、学生にアプリケーションの操作方法を見せるなどの 指導が行えます。

キーボード・マウスをリモート制御する操作介入機能

  • 操作介入機能を実行すると、画面がフルスクリーンモードに切換わります。
  • 操作介入の実行中は、学生側のキーボード・マウスはロック状態になり、学生は操作することはできません。

キーボード・マウスの操作を禁止する操作ロック機能

学生パソコンのキーボード・マウスをロックして一時的に操作を禁止します。
操作ロック中の学生画面には、マウスポインターが操作ロック状態を示す禁止アイコンに変わります。

キーボード・マウスの操作を禁止する操作ロック機能

学生PCをブラックアウト

学生パソコンの画面をブラックアウト状態にして、キーボード・マウスを一時的に操作不能(ロック状態)にすることができます。
ブラックアウトの制御対象は、表示中の教室単位での一斉ブラックアウト(全員)のみになります。
ブラックアウト中の受信画面はタイトルバーの色が変わって黒い画面で表示されます。

学生PCをブラックアウト

学生PCのブラウザーの使用を制限するブラウザーロック

学生パソコンでのブラウザーの使用を制限します。
制御対象は、一斉(全員)制御のみになります。

制御された学生はブラウザーロック中であることを表すアイコンが表示され、ブラウザーロック中であることを表します。

学生PCのブラウザーの使用を制限するブラウザーロック

電源管理機能

コンソールパソコンから学生パソコンの電源管理ができます。
全員・個別を指定して、電源ON・電源OFF・再起動・ログオン・ログオフ・簡易ログオンをリモート操作することができます。

ツールバーの電源管理機能ボタン

電源オン

電源がOFF状態の学生パソコンの電源をリモートでONにします。

電源オフ

Windowsにログオンしているか、もしくはログオン画面の学生パソコンの電源をリモートでOFFにします。Windowsにログオンしているパソコンの終了方法については、通常終了と強制終了の何れかが適応されます。

ログオン

ログオン画面の学生パソコンをリモートでWindowsにログオンさせます。学生パソコン毎に設定したアカウントとパスワードの選択と、ログオン先を選択することができます。

ログオフ

Windowsにログオンしている学生パソコンをリモートでログオフします。Windowsの終了方法については、通常終了と強制終了の何れかが適応されます。

簡易ログオン

ログオン画面の学生パソコンを対象に、簡易ログオンダイアログを表示して、入力した同一ユーザー名・パスワードでログオンします。

  • 電源OFF、再起動、ログオフの場合の終了動作時に、「通常終了」と「強制終了」の選択ダイアログが表示されます。
  • 通常終了では、未保存のデータがある場合はアプリケーション終了時に保存を促す画面が表示されます。強制終了では、未保存のデータがある場合でもアプリケーションを強制終了して電源OFF・再起動・ログオフを実行します。

ファイル・フォルダ転送機能

ファイル・フォルダ転送機能は、教材として使用するファイルを管理者パソコンから学生パソコンに一斉に配布したり、学生の作成した課題ファイルを管理者パソコンに一斉に回収する機能です。
授業で使用する教材ファイルを事前に学生パソコンに配布しておき、授業終了後に回収するなど、教材ファイルのやり取りを効率化できます。

ファイル・フォルダ転送機能(イメージ図)

配布機能では、課題や教材などのファイルを選択もしくはフォルダごと、簡単に学生側に送ることができます。配布するファイルに関連付けされたアプリケーションを配布後自動起動することも可能ですので、その場で直ぐに利用することが可能です。

回収機能では、学生パソコンの指定フォルダからファイルを管理者パソコンにコピーもしくは移動することができます。
また、回収したファイルを回収元の学生に再び配布する再配布機能があります。

2教室を統括して使用する分離統合機能(オプション)

分離統合機能 は、2教室を各々単独で使用する状態(分離モード)と、2教室を連動して一教室一つのコンソールから制御する状態(統合モード)を、切換えて使用する機能です。
統合モードの場、コンソールソフトを起動して操作する側の教室を主教室、統合される側の教室を従教室(隣教室)と呼びます。

2教室を統括して使用する分離統合機能(オプション)

製品構成

型番 品名 備考
LNUT-MSDR マルチスキャン画像表示ソフト 1教室単位のライセンスです。
LNUT-MSMS 分離統合用ソフト 2教室分離統合時に必要となります。
  • セットアップ費用(インストール費用)は別途必要になります。

動作環境

OS

  • Windows 10 64ビット、Windows 11

コンピュータ

  • 上記OSが正常に動作する環境
  • 上記OSがCドライブにインストールされていること
  • Wake On LAN に対応していること(有効になっていること)
  • 先生パソコンおよび学生パソコンのグラフィックボードのビデオメモリは256MB以上を推奨
  • 学生PC台数は最大100台まで対応

ネットワーク

  • TCP/IP UDP/IPが動作する環境
  • セットアップにはCD-ROMドライブが必要です。
  • 学生パソコンのWake On LAN機能が有効になっていることを確認してください。(確認方法について各々のパソコンの説明書を参照してください。)
  • 電源管理機能の中のログオン機能及び簡易ログオン機能をご使用になられる場合、「対話型ログオン:ログオン時のユーザーへのメッセージのタイトル」と「対話型ログオン:ログオン時のユーザーへのメッセージのテキスト」には何も入力しないでください。
  • Windowsの機能「コンピュータのロック」状態の学生パソコンに対して制御を行うことはできません。
  • OSがCドライブ以外のドライブにインストールされている場合はログオン/リモートログオン機能は使用できません。
  • 介入機能では VNC(Virtual Network Computing)を使用しています。マルチスキャンソフトでインストールされるvncviewer.exe、tvnserver.exe以外を使用する場合正しく動作しない恐れがあります。
  • コントロールパネルのディスプレイの設定で、サイズは推奨値または規定値で運用してください。それ以外の値では正常に表示されない機能があります。
  • 本システムはWindowsのユーザー切り替え機能には対応しておりません。別のユーザーで使用する場合は必ず、現在のユーザーをログオフしてから別のアカウントでログオンして下さい。

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