双方向画像転送システムLNET-375
- 本製品は製造・販売を終了いたしました。
- 後継機として「双方向画像音声転送システム LNET-675」をご案内しております。
システムの特長
ハードウェア転送方式
画像と音声の転送はハードウェア転送方式ですので、先生のパソコンのマウスカーソルの動きや、動画の画面・音声の遅延がなく、リアルタイムに転送できます。
データ系LANとは別のモジュラーケーブルを設置しますので、画像転送を行ってもネットワークのトラフィックには影響を与えません。
ハードウェア転送方式 (LNETシリーズによる画像音声転送)
ソフトウェア転送方式
送信ソース RGB 2系統 / ビデオ(NTSC) 3系統
マスター装置に、2系統のアナログRGB、3系統のビデオ(NTSC)の入力端子を装備しています。
その中から送信ソースを選択して画像を転送することができます。(ビデオ信号はアナログRGB信号に変換して分配します。)
- ※2系統のアナログRGB端子は、パソコン接続用の端子と折返し画面用のディスプレイ出力端子を装備しています。
- ※ビデオ(NTSC)の3系統は、S映像端子と映像端子を各々装備しています。
アナログRGB対応
2系統のアナログRGB入力端子(D-Subミニ15ピン)を標準装備していますので、先生パソコンを2台まで接続できます。
- ※先生PC1・先生PC2には、パソコンからの入力端子とディスプレイへの折返し用出力端子があります。
高解像度対応アップスキャンコンバータ内蔵
S映像端子/映像端子に接続されたビデオ信号(NTSC信号)の映像は、マスター装置に内蔵の高解像度アップスキャンコンバータを経由することでアナログRGB信号として出力されます。
ビデオ画面をパソコンの画面に表示させるためのスキャンコンバータにTBC(タイムベースコレクタ)を内蔵しておりますので、ビデオデッキの一時静止画面もきれいに表示できます。これによりビデオ教材の活用の幅が広がります。
ユニット間はモジュラーケーブルで接続
マスター装置(親機)~スチューデントユニット(子機)間、スチューデントユニット(子機)どうしの間は、モジュラーケーブルで接続します。
ネジ止めなどの手間がかからず、敷設も簡単に行えます。
3本一組のLNET専用モジュラーケーブルを使用します。コネクタは色分けしていますので、ユニットに表示されている色にあわせて接続して下さい。
- ※LNET専用ケーブルは、LNETの画像音声転送の用途に合わせた結線の専用ケーブルです。LNET専用ケーブル以外のケーブルは外観が同じでも結線が異なる場合がありますので、ユニット間の接続は必ずLNET専用ケーブルをご使用ください。
キーボード・マウスの制御方式
キーボード・マウス介入・逆介入など機能を実現するキーボード・マウス制御方式は、LNET専用の接続ケーブルを経由するハードウェア方式になります。キーボード・マウス制御(介入・逆介入・ロック)をハードウェアによる制御を行いますので、OSや他の環境に依存せず、WindowsのみならずLinuxでもご使用頂けます。WindowsとLinuxのデュアルブート環境でのご使用も可能です。
- ※先生と学生で同じタイプのキーボード・マウスをご使用ください。異なるタイプの場合、キーボード・マウス介入・逆介入などの機能が正しく動作しない場合があります。
画像転送機能
SXGA標準対応・カスタマイズによりUXGAにも対応
双方向の画像転送では、先生が提示する教材を学生側に転送するだけでなく、学生画面を模範画面(モデル画面)として他の学生に転送する場合があります。このため、通常の片方向の画像転送の2倍の距離で画像信号を送る必要があり、より高度な画像転送技術が求められます。
標準仕様でSXGA(1280×1024)に対応しています。また、カスタマイズによりUXGA(1600×1200)などの解像度への対応実績が多数あります。
中間ディスプレイ(教材提示用ディスプレイ)への画像転送
先生パソコンの画面やビデオ機器(DVD、書画装置)などの教材画像を、中間ディスプレイ(教材提示用ディスプレイ)に一斉送信します。
学生は中間ディスプレイの教材画面を見ながら自分のパソコンの操作をできますので、効率的に学習を進めることができます。
学生ディスプレイへの画面転送
先生パソコンの画面やビデオ機器の画像を、学生パソコンのディスプレイに送信する機能です。
設置スペースの関係で中間ディスプレイを置けない場合でも学生ディスプレイ転送機能のある機種で画面転送システムをご利用頂けます。
誤操作を防止するため、学生ディスプレイに送信した際に連動して学生のキーボード・マウスをロックします。
画像転送先の選択
一斉転送(中間ディスプレイ)
ワンタッチで中間ディスプレイに一斉に画面転送ができます。
教材画面を中間ディスプレイに映しますので、学生は自画面を見ながら学習を進めることができます。
全員・グループ・個別の画面転送(学生ディスプレイ)
学生ディスプレイへの画面転送は、学生全員・グループ別・個別を選択して送信することができます。
- 全員送信
出席の全学生を対象に、一斉に学生ディスプレイに教材画面を転送します。
- グループ送信
AからHまでの8グループから任意に選択したグループの学生ディスプレイに教材画面を転送します。複数のグループに転送することも可能です。
- 個別送信
任意に選択した個別の学生のディスプレイに教材画面を転送します。複数の学生を選択することも可能です。
マーキング機能
パソコンやビデオなどの教材画面にカラフルな書き込みをして転送できます。
軌跡や直線だけでなく、円や四角などの図形も自由に描画でき、描いた円の中に文字を書くことも可能です。
学生パソコンの受信画面にもマーキングできますので、学生の模範画面に書き込みをして、他の学生に転送して指導することができます。
プロジェクタ出力(出力のON/OFF機能付き)
プロジェクタ出力端子(アナログRGB D-sub 15ピン)を標準装備。学生側への画像転送とは別に、プロジェクタ出力独自でのON/OFFが可能です。
プロジェクタと学生側に別ソースを転送
学生側(中間ディスプレイもしくは学生PCのディスプレイ)に転送中のソースと異なる送信ソ-スをプロジェクタに出力することができます。
- ※ビデオ信号(NTSC信号)のソースを学生側とプロジェクタで別ソースを映すことはできません。
強制送信機能
先生側から学生ディスプレイに強制的に画像を送信します。学生側では自分のパソコン画面に切換えることができない送信モードです。
強制送信時に学生が不用意にキーボードやマウスの操作をしないように、強制送信とキーボード・マウスロックを連動することも、設定により可能です。
学生画面の受信(モニタリング)
学生パソコンの画面を先生側でモニターする画面受信機能です。
受信画面は、ハードウェア転送方式により遅延無く確認用ディスプレイに表示されます。
全学生の画面をひとりずつ順番に先生側の画面に映し出してチェックできます。課題に対する学生たちの理解度を、トータルに判断する場合などに便利。課題内容や人数に応じて、ひとりあたりの時間を、自由に設定できます。
特定の学生を指定して、その学生の画面を先生側の画面に映し出すこともできるので、気になる学生の画面を重点的にチェックして、各学生の授業への理解度を把握して、きめ細かな指導のための土台作りが行えます。
全員やグループを指定して、自動巡回で学生画面をモニタリングすることもできます。
模範の学生画面を全員に見せるモデル送信機能
モデルとなる学生を指定してその画面を他の学生ディスプレイや中間ディスプレイに画面転送する機能です。
模範となる学生の画面を他の学生に遅延無く見せることで学習効果を高めることができます。
転送画面は、ハードウェア転送方式により遅延無く他の学生ディスプレイに表示されます。
操作・管理機能
コンソール操作ボード
操作は教卓上の操作ボードで行います。
操作はボタンを押すだけですので、パソコンに不慣れな方でも直感的な操作で直ぐにお使いいただけます。
操作ボードは座席ボタンを8列×8段で配置した標準操作ボードと、教室レイアウトに合わせて座席ボタンを配置したレイアウト対応操作ボードからお選び頂けます。(価格は異なります)
標準操作ボードでは、横8列×縦8段の学生座席ボタンがあります。
レイアウト対応操作ボードでは、座席ボタンやLEDの位置、座席番号の表示も自由にカスタマイズいたします。また、枠を使って机の向きや配置を表すことができます。
出席状態の表示
学生ディスプレイへの画面送信や注目機能(ブラックアウト)など、座席を対象とした操作は全て出席座席が制御 の対象となります。
- 出席状態
座席ボタンのLEDが緑色に点灯している座席は出席状態を示しています。本システムでは、学生パソコンの電源がONになり、ディスプレイ信号が出力されている状態を以って出席として扱います。
- 欠席状態
座席ボタンのLEDが橙色に点灯している座席は欠席状態を示しています。学生パソコンの電源がOFF の状態、もしくは学生パソコンの電源がON でもスタンバイ状態になってディスプレイ信号が出力されない状態になると欠席とみなします。
- ※設定により、欠席状態の座席を強制的に出席状態にして、制御対象に含めることもできます。
強制出席モード ~ 学生パソコンがOFFでも画像・音声の制御対象にする
通常モードでは、学生パソコンの電源がONになりディスプレイ信号が出力されているパソコンを「出席」として画像・音声の制御対象として扱い、パソコンの電源OFFの座席は制御対象に含まれません。
強制出席モードにすると、電源がOFF状態のパソコンも強制的に画像・音声の制御対象に含めて、学生ディスプレイに画面転送したり音声送信を行うことができます。
学生ディスプレイの電源がONであれば、学生ディスプレイに画像転送が可能です。学生のパソコンの電源を入れなくてもビデオ画像の送信ができますので、パソコン教室を視聴覚用途など多目的なビデオ教室として利用できます。
注目機能(ブラックアウト)
注目機能は、すべての学生パソコンの画面を真っ黒な状態(ブラックアウト)にします。
先生の説明に集中させたり、テストの開始時にロックを解除し、終了時にロックをONにするなど、学生パソコンの操作に制限を設けることができます。
注目の状態は、ブラックアウトのみ、キーボード・マウスのロックを連動する設定も選択が可能です。
制御の範囲は、全員、グループ単位、個別学生から選択して実行することができます。
ブラックアウト
ブラックアウトでは、学生パソコンの画面を真っ黒な状態(ブラックアウト)にしてキーボードとマウスの操作を禁止します。
キーボード・マウスロック
キーボード・マウスロックでは、学生パソコンのキーボード・マウスを一時的に操作できない状態にして、作業の手を止めて先生の説明に集中させることができます。
先生パソコンから学生パソコンを遠隔操作するキーボード・マウス介入機能
先生パソコンのキーボードとマウスを使って、教壇にいながらリモートで学生パソコンを操作することができます。
学生画面をモニタリング中に気になった学生のパソコンを遠隔で先生が操作して見せて、学生にアプリケーションの操作方法を見せるなどの 指導が行えます。
- ※キーボード・マウス介入の間は、学生側のキーボード・マウスはロック状態になり、学生は操作することはできません。
- ※キーボード・マウス介入機能はLNET独自のハードウェア方式です。
キーボード・マウス逆介入機能
指定学生に先生パソコンをリモート操作させる機能です。
指定した学生から、先生パソコンのキーボード・マウスの操作が出来るので、先生パソコンだけインターネットにつなげれば、インターネットを使った授業が出来ます。また、先生パソコンだけにハードやソフトが入っている場合でも、学生から操作することが出来るので、マルチメディア教育・理科実験教育などに活用できます。
- ※キーボード・マウス逆介入の間は、先生側のキーボード・マウスはロック状態になり、先生は操作することはできません。
- ※キーボード・マウス介入機能はLNET独自のハードウェア方式です。
赤外線リモコン(オプション)
赤外線リモコンで、画像の送信・停止はもちろんのこと、送信ソース切換もできます。教室内を巡回しながらでもLNETの操作が可能です。
2教室分離統合機能(オプション)
2教室を各々独立した教室として扱う分離モードと、2教室全体を1教室として制御する統合モードをLNET起動時に選択して操作する機能です。
統合モードでは、操作は主教室側(LNETを起動した教室)でのみ行います。
- ※2教室分離統合を実現するにはオプションの「マスタースレーブ接続キット」が必要になります。